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夢を見ていよう。何時か醒める其の時まで。 (TW3「エンドブレイカー!!」で活動しているキャラクターと、その後ろががやがやと活動するところです。 間違えてきてしまった方は、回れ右を推薦します)
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非公開
職業:
学生やってます。
趣味:
読書とか。PCとか。ゲームとか←
自己紹介:
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 このブログのイラストは、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW1:無限のファンタジア』『TW3:
エンドブレイカー』用のイラストとして、背後が作成を依頼したものです。
 イラストの使用権は発注した背後に、著作権はイラストマスターに、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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 寒い空を眺める。
 嗚呼。こんなに時は流れたのか、と思う。


「・・・・・・・」
 寒空の下。笑顔で彼女は立っていた。
 特に何をするでもなく、スズカ・クラハシはそうやって、もう十分程経っていた。
 寒い、という感覚も慣れれば最初に感じる程でもなく。ただ、その空と風の下、微笑を湛えていた。
 ふっ、と息を吐いたらそれは白くなり、そしてほかの空気へと溶けてゆく。
 嗚呼。何時の間にか、こんなに寒く、なっていたんだね。
 それを見て、ふいに思った。
 もう、一年が終わる季節になった。
 たった、一ヵ月ほどしか経っていない気分でいた。だけど、違った。
 いつの間にか、季節は巡る。
 それを望まなくても、巡っていく。
 雪が溶け、花が咲き、そして散り、日差しが照り、葉が染まり。そして、雪が降る。
 その繰り返しの中、きっと。――忘れたくない記憶も、色褪せてしまうのだろう。
 考えないように。していたのだけれど。
 ずっと、憶えているのは、不可能。
 だけど。・・・色褪せさせたく、ない。それが我儘だとしても。
「雪と、桜は・・・・似てるようで違うよね」
 自分にしか聞き取れない声で言う。元々人気のない所だから、普通の話声でも誰にも聞かれなかったのだけれど。自分の本音を写すその言葉は、自分の耳にのみ入れたい。そう、思っていた。

 空を、見上げる。
 灰色に曇るその空は、冷たいが雪を降らす気配はない。
 雪が降れば交通に不便だが、目に見る分にはとても美しい。
 そう思い、口の中で「雪、降ればなぁ」と幾度も呟いた。
 
 雪と桜は似ている。
 こう思えるのは、きっと。どちらも儚さを感じさせるからだろう。
 桜も。雪も。
 一瞬で散る。
 一瞬で溶ける。
 それに、美しさを感じるのだけれど。

 たくさん想いをはせて、結局雪は降りそうになかった。少し笑って、踵を返す。
「・・・また・・・今年も、雪がつもるといいね。去年のように・・・」
 過去に固執する自分に苦笑した。
 それでも、口に出した願いを抱きしめたい。

 けれど。口に出した、その願いは。
 あっという間に冷たい空気に溶けて、消えてしまった。
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 もう一年も終わりそうで、寒さは増す。たまに、暖かくなるが、それも次の日には御しまい。また寒くなる。
 きっと、もう少ししたら、雪が厚くつもり、交通の不便に渋い顔をする人と、雪遊びが出来ると喜ぶ人で分かれるのだろう。
 自分は、あまり外に出たがらない性質だと自覚はしている。それに、こんなにも寒いのだ。家でぬくぬくと過ごしていたい。
 そう思ってエリザベスは、自室で椅子に腰掛けて、特に何をすべきではなく、ただ前を見つめていた。聞こえるのは、ストーブの中で火が燃える音だけ。寒いと何もする気になれない、というのは本当にいいわけで、正直彼女はいつもやる気はなかった。けれど、最近は特に、だ。
 やがて、椅子から立ち上がり、ベッドにぱふっ、と倒れる。そして目を閉じた。周りは、自分の瞼にふさがれて見えなくなる。
 大切な人達と一緒に居ると、心の隙間は簡単に埋まってくれる。大切な人達のさり気無い仕草が、日常が、何よりの宝。そう気付くのは、自分が思い悩んだ後。その薄情さに苦笑しながらも、自分だけではないさ、と開き直る。
 そうして、答えの出ない問題を探した。
 これは、自分の問題であり、自分の弱さが問題なのであり、誰にも迷惑を掛けてはいけない。
 そうは思っているのだけれど。頭では分かっているのだけれど。
 その弱さがついつい弱音となって口から吐き出る。
 本当に、自分の弱さは、情けない。
 だけど、仕様がない、とすら思う。
 ――どんなに弱くても、脆くても。・・・それが、自分なのだから。
 唇を噛んだ。涙だけは流さない。結論が出ない問題を必死で答えを探して、それが分からないからといって、泣く真似だけは、しない。
 何故なら、この問題に取り掛かったのは、他でもない自分だから。
 悲劇にしろ、喜劇にしろ。
 これは自分の選んだ道。
 しっかりしろ、と自分に言い聞かせた。
 やがて、ベッドから起き上がった。乱れた髪を整え、目を開いた。
 そして、呟く。
「・・・ま・・・これは後回しで・・・やる事だけはやらないとね」
 小さな声が自分の耳に入り、そして他には誰も聞こえない。
 それを聞いて、また笑った。


 あと少し。
 あと少しで、雪が積もる。
 それまで、自分がせめて答えを見つけられる、ように。
 そう願った時、窓の外で風が吹いているのに気付いた。

 ――本当に、頭が痛くなる。
 エリザベスは、そう思い溜息をついた。
「何してますかー?置いていきますですよ?」
「・・・・・・。いっその事、置いてけ」
「ぁぅっ」
 エリザベスの一歩先を歩いていた少女――スズカは、その言葉を聞くと涙目でこちらを見た。
「酷いのです」
「五月蝿い。朝からこんな所をずーっとつれまわして・・・・」
 ドラゴンゲート「黄金巡礼回路」。
 とある休日に、スズカが

「一人じゃ心細いからベスも一緒に行くですよ!!」

 ・・・と、無理矢理連行していった。
 そんなわけで。エリザベスは不機嫌だった。
 このスズカとは接点が多い所為か、気は合うのだがどうも互いに遠慮がない。
「というか、キミは一人でも全然平気だろ・・・・・。前衛たっても大丈夫なくらい体力あるし・・・・」
「体力は前衛並ですから★」
「じゃあ何でボクを連れて行った」
「気分」
「・・・・・・」
 スズカは本気で呆れているエリザベスを見ると、あはは、と笑う。
「嘘ですよ。頼りになるからです」
「よく言うよ・・・」
 スズカはもう一度笑った。
「まぁ、お互い運動不足解消って事で」
「不足してるつもりはないんだけどね?」
「いつも人を蹴ったりしてるから?」
「・・・失敬な」
 微かに繭をひそめたエリザベスを見て、スズカはまた笑った。
「まぁ、御気になさらずに。それに、召還獣のえさがなくって困ってるでしょー?」
「・・・・否定はしないけど・・・」
「じゃあ、いいじゃないですかーv」
 ねー、と明るく笑うスズカを見ていると、反論するのもばかばかしくなってくる。溜息を一つつくと、彼女に言う。
「・・・で?何で一度来た事あるのに迷ってるわけ?」
「・・・それをつっこまないのがお約束なのですよ」
「・・・わけわかんない」
 そんなわけで。
 二人は今悩んでいた。謎解きに。
 元々このドラゴンゲードは複雑な所が多いが、「一度きたら大体憶えられる」というのも本当だった。
 なのに――この目の前の藪医術士はすっかり忘れていた。
 うーん、と悩みながらボタンを踏んで違ったりして慌てたり。そして、時折出てくる敵を特に苦もなく倒したり、の繰り返し。
「休憩なのですっ」
 スズカは適当に座り込みながら言う。エリザベスも無言でその隣に座った。
「・・・・ふぅ。早く帰りたいんだけどな?」
「五月蝿いのですー。アイテムの為に頑張りなさいなのですっ」
 むぅ、とスズカは拗ねた。子どもか、と笑いながら姉を思った。
(・・・姉様・・・まさかとは思うけど・・買い物とかしてませんよね・・・?)
 姉は、お人よしだ。市場でぼったくり値段の物を掴まされたって文句は言わない。だから、姉を長時間一人にするのは不安なのだ。
 ふぅ、と溜息をつきながら隣で座っている少女を見た。
 同じ茶でも皆から「お日様の色」といわれているふわふわの髪。紫の目に、自分よりやや低い身長。その一つ一つが大人びているようで、幼いようで、自分と本当に同い年なのか、と少し笑った。
 その笑い声をスズカが少し驚いたような表情をしてみていた。しかし、直ぐにそれも笑顔に変わる。
「何?」
「楽しそうだなーって」
 嬉しそうに彼女は言った。
 笑顔を嬉しそうに見られたのが、少し照れ臭くて、そう、と答えるとエリザベスは立ち上がった。
「そろそろ行こうか?」
「ですね」
 スズカも立ち上がり、にぱー、と微笑む。
「・・ところで、解けそう?」
「それは聞かないお約束なのです」
「・・・もぅ」


 とある休日の一場面
 段々と寒さは増して行き、空にも風にもその寒さが滲み出る。
「寒い日の買い物は憂鬱ですわね」
 ワカバは苦笑しながら、市場をうろついていた。

『お姉ちゃん、ドラゴンゲードにいってきます★』

 元気よく笑いながら出掛けた妹を想い、更に苦笑する。
 一緒に連れて行かれたエルフの彼女は、大丈夫だろうか。
 あの子より随分しっかりしてるから大丈夫だと思うけれど――そう思い、笑った時だった。銀の髪が見えた。
「・・・あら」
 丁度、エルフの彼女の事を考えていただろうか。彼女の姉の姿を見た。
「リリアさん。御久しぶり」
「・・・・こんにちは・・・・」
 表情に変化を見せずにリリアは振り返る。
「お買い物ですか?」
「・・・ええ・・・普段は・・・妹がするのだけど・・・今日は出掛けてて・・・・」
 そうですの、と答えながらワカバは少しだけ申し訳ないような気がした。彼女の妹を連れまわしているのは他でもない、自分の妹なのだ。
「・・・本当は・・妹に・・・姉様は家で留守番しててください・・って・・・言われてるんだけど・・・たまには・・・私も買い物をしなくちゃ・・・って思って・・・」
 そういい、持っていた買い物袋を見せる。中身は、まだ空っぽだ。
「そうでしたの。私も買い物何ですのよ。宜しかったらご一緒しませんか?」
 やんわりと尋ねると、リリアはええ、と返事をする。
「リリアさんは何を買うおつもりで?」
 一緒に歩みを進めながらワカバは尋ねた。
 リリアの返事は、
「・・・・さぁ」
「・・・はい?」
 あまりにアバウト過ぎる返事に思わずワカバは唖然とした。
「決めてないの・・・・適当に・・・出てきただけで・・・・」
「・・・・・・」
 
 本当に、彼女とこの人は姉妹なのだろうか。

 一瞬、そう考えた。しかし、「本当に姉妹なのか?」という言葉は自分と妹にも当てられる質問なので、それは置いて置く事にして、ワカバはほとんど無理に笑顔を作った。
「そうなのですの?」
「・・・ええ」
 表情一つ変えないけれど、この人は嘘をつける人物ではない、というのはよく知っている。そして、冗談を言えるタイプでもない。全ての事に大真面目なのだ。
「・・あの、それでは・・・私、ロールキャベツを作るつもり何ですの。リリアさんもそれにしませんか?」
「・・・・その格好で作るのがロールキャベツなのね・・・・」
「放っておいて下さいませ」
 そのワカバの言葉を聞いてリリアは言う。
「・・・ごめんなさいね・・お願いできるかしら?」
 本当に自分より年上なのか、と苦笑してそしてその無邪気さに微笑んで頷いた。
「ええ、勿論」


「・・・これ・・安いのかしら」
「高いですわよ!?」
 何度か、リリアの天然さに振り回されつつ、ワカバは楽しさを感じていた。
 冒険者になる前に、は、妹とよくこうやって過ごしたものだ。
 そう思い、微笑んだ。
 冒険者となって、そしてあの子が結婚してからはそれもなくなったけど。
 それを知ってか知らずが、リリアはぽつりと言った。
「ワカバ・・・買い物に付き合って・・くれてありがとうね」
「いえいえ、こちらこそたの・・・」
 楽しかった。
 そういおうと思っていたのに途中でそれは驚きで喉を押し込まれた。

 ――リリアが、笑っていた。

 それは本当に微かな微笑だけれど。確かに笑っていた。
「・・・・・楽しいですわ」
 ワカバはやがて、そういい微笑んだ。
「でもまだ買う物はありますわよ?付いてきてくださいませね」
「ええ・・・・・」
 笑顔を消して、リリアは頷いた。それを見て、ワカバは目を閉じて、そして開けた。
 市場を、リリアと共に歩く。


 ――そんな、休日のひと時。
≪リプレイ≫
 紅葉狩りへ行こう。
 皆が楽しげにそんな話をしていた。
 だから、紅葉が綺麗な、山まで、紅葉狩りへ行ってみよう。


「ぇとですねー♪紅葉狩りの説明しますですよーっ」
 何とも抜けた声で、桜蘭花・スズカ(a62807)が言う。
「ちょっと歩きますけれど・・・近くに綺麗な紅葉が見れる山があるのです♪其処で、皆で行くのですよっ」
 一人気合を入れて既にスズカははしゃいでいた。
 彼女の説明曰く、その山は少し歩くが割りと近くにあるらしい。少しずつ紅葉が色づいていて、とても綺麗、との事だ。
 また、スズカがお弁当やお菓子を作ってもっていくとの事だ。勿論、持込も可能。
 ただ、皆で楽しむ事。
 目的は、これだけ。
「興味がある人は、どうか参加して欲しいのですよっ♪」
 にぱ、と明るくスズカが笑った。

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