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――望まれていないのは知っていたし、分かっていたつもりだった。
だからこそ、あの時の私の世界は、あの部屋だけでよかった。
愛想の無い子、といわれても、どうでも良かった。
本当に、色んな事がどうでも良かった。
なのに、
・・・私は結局、望みすぎていた。
私の生まれた其の場所では、私はきっと其れなりの身分があったんだと、思う。
・・・思う、というのは私自身がそんな時の事、覚えていないから。
唯、覚えているのは。
仮面を前に何も知らない、無力な私。
そして、
暗い部屋でぼんやりと壁を見つめる、私の大切な――
ひらり、ひらり、と。
揺らみ、落ちていく桜を見つめる。
家の近くにあった、大きな一本の桜の木。
あれが、幼い私の中にある、唯一の桜の花の記憶でした。
ずぅっと前にいっていた、フェイテルお兄さんと姉妹のSSです。
お兄さんの許可は頂いたので此方に。
手直しから有り難う御座いました。
お兄さんあいしてr(←
追記にて。