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夢を見ていよう。何時か醒める其の時まで。 (TW3「エンドブレイカー!!」で活動しているキャラクターと、その後ろががやがやと活動するところです。 間違えてきてしまった方は、回れ右を推薦します)
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学生やってます。
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 このブログのイラストは、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW1:無限のファンタジア』『TW3:
エンドブレイカー』用のイラストとして、背後が作成を依頼したものです。
 イラストの使用権は発注した背後に、著作権はイラストマスターに、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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≪リプレイ≫
 見渡す限りの白銀の。
 其処で見るのは確かな温もり。

「ベスさっ」
「・・・・・」
 無垢なる癒しを・スズカ(a62807)は、わくわくした顔で優しき暗闇・エリザベス(a62946)を見る。
 エリザベスは、読んでいた本を閉じた。
「何?プリンなら、ワカバさんが・・・」
「違うもんっ」
 スズカは一度拗ねるが、すぐににこっと微笑む。
「あのね、雪がつもってるの」
「へぇ」
「で、皆で雪で遊ばない?」
「・・・・・・」
 エリザベスはしばらく考えた。
「寒いよなぁ」
「リリアさんも遊びたいって。遊んだ後、うちのお姉ちゃんとポトフ作ってくれるって」
「よしっ!!やろうっ!!!」
「わぁーいv」
 そして、エリザベスは団員達を見る。
「良かったら一緒にこない?雪遊び好きな人っ」
 にこやかに尋ねた。
――――――――――――――――――――――






●銀世界
 ふわふわと積もる、雪。
 空色幻想詩・レキサ(a71171)は、初めて見る雪に目を輝かせていた。ワイルドファイア出身の彼女は、予想できない寒さの為か、マフラーにコートと結構な厚着をしていた。
「よしっ、これで完成♪」
 出来た雪ウサギを見て、レキサは微笑む。
「あの、レキサさん」
 少しおずおずと、無垢なる癒しを・スズカ(a62807)が言う。遊びに混ぜてもらいたいらしい。
「いいよ、一緒にしよう♪」
 レキサは笑いかけ、今度は二人で雪だるまを作る。
 そんな情景を、優しき暗闇・エリザベス(a62946)は笑顔で見つめる。
 ワイルドファイア出身のレキサと、雪国出身のスズカが楽しげに遊ぶのを見ると、平和だなぁと思う。
「じゃあ、転がすよー♪」
「はいっ」
 それを見て微笑み、そして
「・・・あ」
 スズカが見事に転倒、その際レキサのマフラーを引っ張りレキサも道連れ。
 転んだスズカは必死になって謝るが、レキサはおかしそうに笑っただけだった。
 やがて、大きな雪だるまが出来る。

●あったかい料理
 室内では、暖かいポトフが作られていた。
「隠し味にミルクはどうですか?まろやかになりますよ♪」
 お日様笑顔で・サティ(a67584)が提案した。
「いいわね。じゃあ、入れましょうか」
 唄をあなたに・ワカバ(a62808)が賛成した。
 ことことポトフを煮込む。
 あったかくて、のんびりした時間。
「・・・何を・・・作っているの・・・?」
 忘却の悪夢・リリア(a63428)が首をかしげる。サティが、ポトフを作る傍ら、何かを作っているのだ。
「これですか?パンプキンサラダですよ♪」
 茹でたかぼちゃと具を混ぜる。そして、アクセントに胡瓜を入れた。
「おいしそうね・・・。あ、そろそろこっちも出来るわ」
 ワカバがポトフを見つつ言う。
「・・・じゃあ、みんなを・・・呼ばなきゃ・・・ね」
 ポトフは、湯気を上げ、おいしそうに出来ていた。

●おいしい料理、やさしい味
 外で遊んでいた三人が入ってくると、調理組で皿に料理を装うとする。・・・が
「ワカバさん、リリアさん、座っておいて下さい!私がしますっ」
「・・・・・・」
 ワカバが微笑んだ。(しかし若干引きつっている)
「さ、サティちゃん?大丈夫よ、私たちがするから」
「私は大丈夫です!」
「はう、私もお手伝いしましょうかー?」
「・・・ちょっと貴方達!?というかスズも!?止めなさい、お皿が・・・・・!」
 そんな中、
「平和だねぇ」
「うん、平和だね」
「・・・・・・お茶おいしい・・・・」
 ほかの三人はくつろいでいた。
 ついでに、割れた皿は合計五枚。
 ・・・・・まぁ、いつもの妹+相棒でこれくらいで済んだならと、何気に失礼なワカバ。

 テーブルの上に、暖かいポトフと、パンプキンサラダ。
「頂きますっ!」
 ぱくっ!
「身体が温まるし、優しい味がしていいね・・・v」
 レキサが目を細めた。
「はう、おいし、おいしいのです~♪」
 旺盛な食欲を見せ、スズカが幸せそうに言う。
「あれ?サラダ何て作るって言ってた?」
 エリザベスが首をかしげる。
「私が特別に作ったんですよ♪」
「わ、そうなの?おいしいよ。・・・・天然さんだから、意外だなぁ」
「どういう意味ですか!」
「私は何も言ってませんよ」
 からかわれて本気で拗ねるサティと、明らかに弄るのが楽しいらしく、わざと他人行儀にしてみたりのエリザベス。
 それを、大人組は微笑ましく見守った。
「あったかいですわね」
「・・・・・そうね・・・・」
「心が」
「・・・・・・・・」
 普段、あまり笑わないリリアが、小さく、本当に小さく微笑む。
 雪初体験のレキサも、十分に満足できた筈だ。
 エリザベスは、みんなの笑顔を見て、誘ってよかったと思う。
 一人で遊び、一人で食べる食事は、絶対嫌。それはみんな同じだと思ったが、正解だったようだ。
 触れた雪の冷たさと暖かさを実感する。誰かがいなくては、わからない暖かさ。
 食事の味は、みんなと食べるからこその味。
 口に出す気はなかったから、一人目を伏せ、小さく微笑んだ。


 触れた雪は、冷たく白く。
 触れた手は、暖かくて。
 平和な時間は続く。

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