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夢を見ていよう。何時か醒める其の時まで。 (TW3「エンドブレイカー!!」で活動しているキャラクターと、その後ろががやがやと活動するところです。 間違えてきてしまった方は、回れ右を推薦します)
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非公開
職業:
学生やってます。
趣味:
読書とか。PCとか。ゲームとか←
自己紹介:
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 このブログのイラストは、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW1:無限のファンタジア』『TW3:
エンドブレイカー』用のイラストとして、背後が作成を依頼したものです。
 イラストの使用権は発注した背後に、著作権はイラストマスターに、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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 漆黒の空に、月が光る。
 淡い光は、暗い暗い闇の中では、綺麗に輝く。
 目に痛いわけでもなく。
 形を変えて、輝いて。
 その光が、あの人の髪と目に似ている、とぼんやりと思った。






 ――初めて、人を好きになった。
 今までは、小さな小さな世界で生きてきたのだから。
 そもそも、男の人なんて殆ど関わった事、なかったくせに。
 こんなに、好きになった。

 哀しい事はたくさんあった。
 それでも、一緒にいるのは、自分の意思なのだろう。

 畳に、ゆっくりと横たわった。

 ――ふわり。

 琥珀色の髪が、畳に流れる。
 それは、本当に幼かった頃、もっとこの髪が短かった頃、よく見た光景。
 
 生きている実感はなかった。

 あるとすれば、それは姉。
 たった一つの、自分の拠り所。

 それが、哀しかったのか、今となったら、分からない。
 あの時は、特に何かを考えていたわけではなかったのだから。

 目を、とじる。

 暗闇が瞼の裏に映る。

 淡い光。
 何もない部屋。
 腕に抱きしめたぼろぼろの人形。
 偶に顔を見せてくれる、優しい姉の笑顔。
 それだけの世界。

 ――今は、違う。
 そう、違う。

「…色んな事が、今でも、怖いけれど」
 例えば、幼い日が。
 例えば、此処数年の哀しい事が。
 それでも、

「…ずっと、一緒にいようね」
 小さな子どものように、囁いて。
 それでも、もう小さな小さな、あの頃の自分ではない。
 そっと微笑み、瞳を薄く開ける。

 部屋の中から見る月光に、指輪が輝いた。
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