『出そうかどうか、真剣に悩みました。
けれど・・・教わりました。
私では、貴方を救えない。苦しめるだけだって。
そうか。
そうでしたよね。
ごめんなさい。
ごめんね。
私の所為で、たくさん苦しい想いをさせて、ごめんなさい。
あの時間が好きだった。
だからこそ、私は貴方を仲間としてみることしか出来なかった。
其れで多分、苦しめてしまった。
ごめんね。ごめんなさい。
何度謝ったらいいのかわからないくらいに、貴方に対して出る言葉は謝罪の言葉ばかりです。貴方は、きっと怒るでしょうね。
其れでも、私は「ごめんなさい」っていうのを、やめられそうにないです。
ごめんなさい。
私の我侭で、苦しい想いをさせて。
此の手紙を、出すのをやめました。
此の手紙で、貴方に傷を増やすのが怖かったからです。
私は臆病です。
私は我侭です。
けれど、貴方の友人の一人でありたかったです。
此れだけは、本当。
手に入れたものの大きさ。
私が初めて貰った仲間や、居場所達。
だからこそ、我侭ばかり言いました。
ごめんなさい。・・・ごめんなさい。
どうか、貴方が私を嫌ってくれますように。恨んでくれますように。憎んでくれますように。
そして。
貴方の苦しみが、何時か貴方の幸せになりますよう。
貴方の想いが、何時か優しさになりますよう。
ずっと、祈って。信じています。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
私の、大切な仲間』
そして、出されなかった手紙は。
哀しげに、寂しげに、ただ、机の上で呆然と何かを見ていた。
PR