言葉にすれば消えてしまいそうなくらいないとおしさ。
それでも言葉にしよう。そう、思えたんだ。
愛した人。最愛の兄様。好きで好きでたまらなかった相棒さん。こんなボクを支えてくれた執事さん。だらしない団長をいつも補佐してくれていた君。
一人ひとりに言葉をおくるには、あふれた想いがとまらなかった。
ねぇ。
ありがとう。
ボクがつらいとき、そばにいてくれて。
ありがとう。
君たちの存在がボクの光で希望で――グリモアよりもずっと、希望の象徴だった。
愛してる。
胸を張ってそういえる。
幸せだよ。
胸を張ってそういえる。
だって、君たちと出会えたから。
そして――
傷つけてしまった貴方と貴女。
あのころにはもう帰れない。
・・・・・・・・・けど、ね?
幸せになってね。
幸せになってね。
願ってる。
苦しいことがたくさんあった。
それを上回る幸せがあって。
笑っていられた、僕がいる。
ねぇ、皆。
――愛してる。
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