沈む光に風が吹く。
　そして、風は消える。
　黒に飲まれる光と共に。

　もう疲れました。
　辛い思い出が増えすぎた。
　
　冒険者である事は私の唯一の誇り。
　この使命を遂げるまで故郷へ帰ろうとは思わない。
　
　・・・だけれど・・・
　
　この喜劇は、もう開幕にしてしまいたい。



　もう、いいよね？
　
　弱音を吐く事の何が悪いの・・・？
　私はそんなに強い人間じゃない。
　もう。
　疲れたのよ。

　・・・・もう、戻れないわね。
　きっと。
　永遠に。


　ごめんなさい。
　皆、ごめん・・・・ごめん・・・・・。


　私、やっぱり弱かったや・・・・
　ごめん。
　ごめん・・・・
　ごめん・・・・・・