最初から、最後までずっといたのは、EBがはじめてです。
色んな出会いがあって、色んな別れがあって。
あんなに傷つくとは思わなかったし、あんなに傷つけると思わなかったし、と思うこともありました。
六年。六年ですね。
背後である私も、明日から社会人です。
うちの子たちも、色んな人生を歩んでると思います。
鈴は、旦那様と相変わらずらぶらぶで子どもが出来ました。ワカバは相変わらず妹夫婦を気にかけながら、ブラコンなおす気ないし、ベスは家族と過ごしながら、ずっと待つことが出来ます。
…星霊もふれなくなるのが残念。
本当に、本当にありがとうございました。
幸せなエンディングに感謝を。
狭い狭い世界で、生きてきました。
それがいいとか、悪いとか、あんまりわからないで。
ただ、あの日の天啓が、私を導いてくれました。
外に出てよかった。
力を得てよかった。
皆にあえてよかった。
……あなたに、あえてよかった。
憎しみだって抱えていたはずなのに、それが渦巻いていたのに。ずっと一緒に生きてこれて……よかった。
私、やっぱり思うんです。
世界は、時に私たちに牙を向けて、酷く私たちを傷つけても。
……桜の花弁が、ふわりと散って。空が青くて、季節も何もかもが姿を変える世界は、やっぱり綺麗なんだって。
歌をうたえば、響く世界が大好きです。
あの日、二人で旅立った広い大地は、二人きりのものでしたが、いつのまにか広い場所に変わっていました。そこには、大切に思う人がたくさんいて。
生まれつき持っていた力を持って、たくさんのものを守れました。
嗚呼、これからも、ここで歌っていけるのね、と。
そのことに、感謝をします。
まだ、歌っていましょう。歌を紡ぐことが、終える日まで。
ようやく、自分の気持ちが分かった気がする。嗚呼、なんで今更と思うけれど。
君にあえてよかった。君と、あの人と過ごす時間がどれだけ大事だったか、やっとやっと、わかったから。
この世界が、好きだ。
傷がどれだけ傷んでも家族が、仲間が、大切な人がいつまでもそばにいてくれて。
どの物語も、とても素敵で。
嗚呼、だから。
この世界で、家族と、仲間と、一緒に暮らしながら。
君君を、いつまでも待つことが出来るよ。
そうしたら、きっと、また想いを伝えさせてほしいから。
だから、きっと、その日まで。
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