(小さな歌声)

梅雨ですわね。
じめじめしていて嫌、というご意見もわかりますが……でも、雨の日も、素敵だと、そう思いますわ。
　しとしとと、静かにふる雨に耳を傾けて。
　晴れの日とは違う色の景色を見て……風も、空気も、晴れの日とはまるで違う。
　勿論、晴れの日の明るい太陽や沈む夕日の綺麗さ、夜空の星……とても、とても。素敵なものだと思います。
　けれど、どんな天気のときも、やっぱり素敵で。
　…自然は特に私達に牙をむく事もあるけれど、やっぱり優しくて…綺麗、ね、と。
　そういう風に思うの。

　雨の音を肴に、お酒を、というのも素敵ですし(くすっ)。
　嗚呼、夜が楽しみね。…妹には怒られそうだけれど。
　雨の日も。やっぱり、素敵ね。(そっと微笑んで)

貴女の姉で、
貴方の妹。
　あの子を通じて家族になれた貴方。
　大切な私の家族……。